FLOATING JAMの『元祖・浮いたり、沈んだり。』

FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』、旧ブログ保存版

2/15(水) 東京キネマ倶楽部 『糸蘭懐石×SAMURAI SPIRIT』

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約 1ヶ月遅れの「覚え書き」。
ホントはもっと余韻を楽しみたかったのですが、当日は浮き世のしがらみを ずるず
る引き摺りながらの観覧。(苦)


『小林未郁』さん主催の「懐石イベント」の最新作。(といっても、語れるほど理
解できているわけでもないのですが・・・。)
幸い、前回の『糸蘭懐石』は直前に発売された DVD で拝見できたので、おおよそ
の雰囲気は予習できました。
前回この『糸蘭懐石』に内包されていた 殺陣集団『剱伎衆かむゐ』のパフォーマン
スを、今回はコラボイベントという形に引き上げて再構築ということだと思います。


会場は鴬谷駅そばのミュジックホール・・・、じゃなくてライブハウスですね。
(そのうち怒られる。)
東京キネマ倶楽部」というレトロな雰囲気満載の空間。
Wikipedia によると、「大正時代のダンスホールを設定された施設」とのこと。


19:30 開演予定。
入場前からすでに帰りの最終新幹線が気になって落ち着かない。
場合によっては途中退出止むなしという状況だったので、万一の場合に他のお客さ
んの迷惑にならないように 2階席の最上手に。
独り掛けソファみたいなゴージャスな椅子に掛けるとちょっと目の前の柵がジャマ
ではありましたが、1階の舞台全体を見渡せて これはこれで面白い。

この席、開演前に舞台を眺めていたら グランドピアノの弾き手の真正面であること
に気付く。
ということは、
 「ここなら 小林さんの唄う姿が ばっちり見えてラッキー!」
と思ったのですが、開演後すぐに ぬか喜びであったことが判明。
ピアノの開いたトップパネルにちょうど 小林さんがすっぽりと隠れてしまうのね。
でも、逆にそのお影で舞台全体に目が向いて 全てのパフォーマンスをバランスよく
観られてよかった。(そう 思うことにする。(苦))


影アナで「約 1時間半の演目」との案内が。
ならば、多少押しても終演まで見届けられそうで ちょっと安心。
開演後は一気に引き込まれて 浮き世のなんちゃらは一瞬にして吹っ飛んでました。
それだけに、終演後は「もっと " あちら " に居たい・・・。」という想いが吹き出
しましたが。



再演もありそうなのでネタバレは避けますが、小林さんが いつぞやのライブMCで

 ~ 『小林未郁』の頭の中をパカッと開いて見せた様なイベント。

ってなことをおっしゃってました。
まあ、ご本人ブログに かなり詳細な解説がありますので、この日付に近いところを
掘っていただくと よくネタはバレます。



今回、『剱伎衆かむゐ』の殺陣を目の当たりにして ちょっと今まで気付かなかった
感覚を味わいました。

 ~ かつて「刀」という武器で本当に人と人が斬り合ったんだな~。

というのが少しリアルに感じられた(気がする)。
もちろん、殺陣は剣術をベースとしつつもエンターテインメントとして様式化され
たもの。実際に命を掛けた「真剣勝負」とは違った意味での「真剣勝負」だと思い
ます。

実際に「刀」で斬り合う・・・。
武術として技術面/精神面の鍛錬に加えて、武器としての「刀」そのものの性能追
求とか、この「様式」の中で戦うことに美学みたいなものがあったんだろうな~、
と。
「刀」対「刀」というのは、かなり剥き出しかつ究極の「人」対「人」のぶつかり
合いみたいなものなんじゃないかという想いがふとよぎりました。
そこに鉄砲とか持ち込むのは あまりに無粋だよな~。
とはいえ、命懸けの実戦ともなれば ホントは相当に泥臭いモノだったんだろうとも
思うし、生きるか/死ぬか という状況で「美学」なんて言ってられる余裕があった
のかどうかも謎ですが・・・。
ホントに 生きるか/死ぬか って状況で なり振りかまってられないってのも真だろ
うし。



ちょっと焦点ズレてる自覚もないわけではありませんが・・・。

『市川梢』さんの「人形っぷり」も含めて、 " あちら " の世界へのトリップを堪能
させていただきました。

みなさま、おつかれさまでした。



(因みに、会場出口でビデオ撮影のスタッフさんにメイキングビデオ用のインタビ
 ューを申し込まれたのですが、ホントに時間がなかったのでお断りしてしまいま
 いました。スミマセン。
 ど~せ気の利いたコメントはできないので不採用だったと思いますけどね。(笑))