FLOATING JAMの『元祖・浮いたり、沈んだり。』

FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』、旧ブログ保存版

てんこ盛りの日曜日 (1/2)

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本日は、美術館(的なモノ含む)のハシゴ&ライブ観覧。


【1】10:00~
   静岡市美術館 「没後150年 幕末の奇才浮世絵師『歌川国芳展』」

最終日ギリギリ、やっぱり駆け込みで混み混みってことでしょうか。
歌川国芳』といえば、
 「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」
という作品があります。
人が集まって「人の顔」を形成しているという浮世絵。
これを見ると思い出すのが、『探偵!ナイトスクープ』の 石田靖探偵の初仕事。
この絵を実際にホンモノの人間で再現してほしいという依頼でした。
(どうでもいい話ですが、その時初めて見たこの絵が なかなかインパクト大だった
 ので。)

同美術館のエントランスホールでは
 「袴田京太郎 『人と煙と消えるかたち』」
という企画展も同時開催中。(こちらは 10/23までで、観覧無料。)
主に、カラフルなアクリル板を積層して人形に削り出すという手法の作品群。
技法自体の面白さというか コロンブスの卵的なところに惹かれますが、何か機会が
あれば パクりたい 翻案・応用させていただきたい。



【2】11:15~
   静岡ホビースクウェア
    「戦場カメラマン 渡部陽一 & 紙の魔術師 太田隆司 展
          ~写真とペーパークラフトが織りなす「絆の情景」~」

タイトルが長い。
6月(でしたっけ?)にオープンした静岡駅南の「静岡ホビースクウェア」。
ようやく行けました。
本来は こちらも本日が最終日のはずでしたが、9/19まで会期延長だそうです。

このおふたりの 必然性があるのか ないのかよく分からないコラボ展示ということも
あってちょっとナメてました。(笑)

渡部陽一』さんの写真については、キャプションを読んで「なるほど。」と二次
的には理解できたつもりでも、素の状態では その背景などをちゃんと理解していな
い中で何かを感じられるのかどうかは 正直自信がない。

『太田隆司』さんに関しては予備知識ほぼゼロでしたが、まずは作品の物量に圧倒
されました。もっと こぢんまりした展示規模かと思ってたので。
ちょうど ご本人来場で製作実演を拝見できました。
数人の客が無言で取り囲んでいると、太田さんが
 「何か質問があれば どうぞ。」
と 促してくれましたが、訊くことがない。
強いて問うなら
 「頭の中 見せてください。」
みたいな感じでしょうか。(質問じゃないけど。)
かなり大ざっぱな製作プロセスや素材/技法についての解説は展示の一環としてパ
ネルが用意されてます。そういう面での疑問は ある程度パネルを観て解決してしま
うので、できることなら作品の構想段階からの思考のプロセスをトレースしてみた
い。
恐らくその場で質問としてぶつけるには伝わりにくすぎるし、答えにくすぎると思
います。

そういう意味では、度々引き合いに出してしまいますが『糸崎公朗』先生のワーク
ショップに参加できたのは非常に貴重な体験でした。
実際に自分で作品を製作しようとする段階で都度 先生に助言を求めることで「構想
段階からの思考のプロセスをトレース」できた気がする。(あくまで擬似的にだと
は思いますが・・・。)
技法/技巧的な問題は 最終的には自分自身の鍛錬でしか解決できないものだと思う
ので、無理矢理 質問しようとしても むしろ表面的な話にしかならない。
一方で、大きな枠で「作品をどうまとめるか」といった構想や試行錯誤のプロセス
というのは、完成した作品を観るだけでは なかなか汲み取れない。
私自身は自分で完成させた作品にはものすごく執着しますが、決して「完成された
作品で評価されたい」というのとは同義ではなく。
完成させた作品を眺めながら そのプロセスを反芻するのが大好きなのであって、で
きれば作品を観てくれる人と そこのところを共有したい。
(私の文章が非常に回りくどいのも、根幹は同じところに原因があると思います。)
もっとも、他人の作品を鑑賞する際に いちいちそんなとろにまで踏み込んでいたら
とてつもない体力と精神力を要して人生 全く先へ進んで行かないと思いますが・・・。

せっかく会期延長ということなので、なんとかもう一度観に行ってみたいと思います。



なんだか予想外な展開で文字数使ってしまったので、2分割します。



(2/2に つづく。)