てんこもりな季節の はじまり。 （１／２）

この先の諸々のイベントなどが目白押しの日々に備えて、スケジュール立てをせね
ば。
ほぼ「観る人」の方なんですが、それはそれとして いろんな意味で自分自身の足下
を固めないといかん というのもあるな～。


8/27（土）は、朝から浜松／午後から清水。


JR東海道線にて浜松まで。
浜松市美術館の

　『北原照久コレクション　現代アートとおもちゃの世界』

へ。

またまた最終日前日のギリギリで、駆け込みで混み混みかと思いきや・・・。
意外にも 9:30の開館同時に入館した瞬間は「おお、貸し切り！」状態。
と 思ったのも束の間。
それなりに人が入ってました。でも、恐らく すでにピークは過ぎてる感じでしょう
か。そんなに混み混みでもなく。

この展覧会、北原さんのブリキのおもちゃコレクションだけだったら さほど食指は
動かなかったかも知れませんが、当初から気になってたのは告知ポスターその他で
メイン・ビジュアルに使用されている『山下信一』氏の作品。
女性の人形（いわゆる「フィギュア」）。たまたま過去に買った 山下氏の作品集に
収録されているものだったのですが、北原さんのコレクション展というイメージと
は どうもミスマッチな印象が・・・。

かなり最近になって この企画展の趣旨を知って納得。
概ね、
　～　一般的には「北原照久＝古いモノのコレクター」というイメージだが、実は
　　　新しいモノ（＝現代アート）にも関心があり、そいった作家の作品コレクシ
　　　ョンも紹介したい。
といったようなことらしい。

そして、私的には決定的だったのが その展示作家リストにあった『逆柱いみり』氏
の名前と イラスト！
静岡在住の漫画家で 実はちょっとしたご縁があったのですが、漫画作品を 2冊ほど
拝見したのみで その他はあまり知らないというのが実状。
展示の規模は分からないものの、逆柱氏の作品が展示されることに間違いはないの
で とにかく行く！！


ブリキのおもちゃの方については 新しい発見もあるにはありましたが、まあ、大筋
イメージ通りということもあって割と軽目に さらりと。

一方、現代アート作品の方は なかなか興味深く拝見いたしました。
（もとともそちらが お目当てなので。）
勝手な想像ながら、北原さんのコレクションには絵画などの平面作品も多いのでは
ないかと思える節もありますが、恐らく 今回はおもちゃとの関連性ということもあ
って立体作品に重きを置いていたのではないかという印象。
けっこうメジャーな作家の作品も多いのですが、キャプションを読む限り
　 ～『有名作家』だから作品を買うのではなく、『作品ありき（作品に魅せられ
　　　て）』で買う。
というスタンスとのこと。
後から知って 結果的にそれがメジャーな方の作品だったり、あるいは 逆に自分が
見初めた作家がメジャーに育って行ったりということのようです。
考えてみると、私でも目にしたことのあるような「その作家の代表作」みたいなモ
ノをポンポン（かどうかは知りませんが・・・）買えるってのは、経済的にも立場
的にも立派な方なんだな～、きっと。


で、肝心（？）の『逆柱いみり』氏の作品ですが、なかなかのボリューム。
壁一面に多数の絵画（イラスト）作品と、ガラスのショーケースには立体作品が。
立体作品の方は 逆柱氏デザインの怪獣などのキャラクターで、過去に製品化された
ソフビの現物や 一品ものの造形作品やらが混在しておりました。
絵画作品もキョーレツな個性を放っておりますが、この人こそ「頭の中を覗いてみ
たい！」。
いや、覗いてみても 全く理解も共感も出来ないと思いますが。（笑）



私なりの「美術館へ行く目的」が最近ちょっと分かって来た気がしますが、

　～　外すため。

といったところでしょうか。
難しいことはよく分かりませんが、「結局『何でもアリ』なんだよな～。」という
のを確認しに行く。
頭の中で（あるいは心の中で？）、自分を縛っているモノを外す。
少なくとも他人の作品を観ている時には そんなことが出来そうな気分になっていま
す。長続きしないので「量」で稼いでいる面もなきにしもあらず。

まあ、実際に「外す」ためにどうしたらよいのか そこからして難しかったりします
が・・・。
私の場合、あまり そこを突き詰めようとすると社会生活に不都合が生じたりして危
険かも。
（何か特定の " 物質 " とかに頼ることになったりしたらシャレにならないし。）

あと、

　～　外したはいいけど『中には何もなかった』。

というのが一番恐い気もするな～。
せめて おがくず くらいは詰まってて欲しい。



その後。
いつも行く『ザザシティ』の雑貨屋さんでは収穫なし。

駅ビル『メイワン』7Fの「SNOWEE CAFE」にて昼食。
パスタランチの たらこクリーム・パスタ、生パスタがおいしい。
（単品のパスタも同じ生パスタかどうかは未確認。）
珍しく食事ネタですが、私の舌は あてにならないのであくまで個人的な覚え書き。



静岡に戻り、今度は清水へ。



（２／２へ つづく。）