FLOATING JAMの『元祖・浮いたり、沈んだり。』

FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』、旧ブログ保存版

ぴんく ピンク PINK! (といっても、『どきんちょ! ネムリン』の話ではない。) 2/3

(1/3からつづく。)



だいぶ おとなになってから 5つくらい年上の先輩と ピンク・レディーの話題にな
った際、やっぱりその先輩の周辺でも ミーちゃん派が圧倒的多数だったとのこと。
ただ その理由は、当時 小学5~6年生の私や同級生に比べ、同じく当時 中3~高
校生くらいの お兄さん方の目線は「オトナ」の それだったんだな~、なんて。
世間的には「『ペッパー警部』の超ミニの衣装が衝撃的だった」みたいに語られる
ことが多いのですが、当時 お子ちゃま としてはイマイチ ピンと来てなかった気が
する。
後に充分オトナになってから改めて当時の映像を観て、ようやく「ああ、そういう
ことだったのね・・・。」と納得したのは 私だけ?

(因みに、現在のオフィシャルな表記は『ミー』ではなく『ミイ』のようです。恐
 らく、ソロ名義の『未唯mie』との整合を図ったものかと推測しております。)



ロック系のコンサートは そこそこ観に行ったりもしてるのですが、「歌謡ショー」
的なモノといば小学3年生ころに長島温泉で見た『藤 正樹』くらいかな~。
・・・みたいな、漠然とした「昭和」のイメージを抱きつつ会場へ。

これも漠然とですが、客層は「ファミリー層 中心かな~。」などと呑気に思ってお
りましたが、違った。
恐らく 9割近くが私と同世代前後の オバさ・・・、いえ、お姉さま方。
もちろん旦那連れや子ども連れもいらっしゃいましたが、そのほとんどが女性同士
のグループでの来場。けっこう『本気』の空気が漂います。


ステージセットはなかなか大掛かりなもので、センターに大階段。ここはやっぱり
「歌謡ショー」や「アイドル・コンサート」的要素として重要なポイントなのかも。
バックに3分割のLEDマトリクス式 巨大ディスプレイ。これは今風?
左右にバック・バンド振り分け。
上手に G./Key.、下手に B./Dr./マニピュレーター(兼 cho.)という布陣。
伴奏は「オーケストラ?」、あるいは「カラオケ?」とか思ってましたが、ロック
系の生バンドでした。


お客の年齢層が高いだけに、みんな落ち着いて座って観るのかと思ったらこれも違
った。
1曲目から客席総立ち!
まあ、考えてみたら当然と言えば当然か・・・。
開演前の影アナでも、

 「ピンク・レディーのコンサート "恒例"、お席で『歌って・踊って』どうぞお楽
  しみください。」

みたいなことを言ってました。
本気のみなさんは やはりそれが楽しみで来てるわけなのね、きっと。



演目は、往年のシングル・ヒット曲に加え、B面や過去のアルバム曲からのしっと
りと聴かせるバラード曲まで。
といっても、私はアルバム曲は聴いたことありませんでしたが。

激しく踊るシングル曲 数曲とバラード曲 数曲を交互に といった感じで、その度に
観客も 立ったり/座ったりと、なかなか忙しい。
よくあるジレンマではありますが、ご本人的にも「『歌』もじっくりと聴いて欲し
い」という思いは強く、度々そんなことをおっしゃってました。
確かに、バラード曲も決して「休憩タイム」ではない『聴かせる要素』がたっぷり
とあり、そこのところ もっと評価されてもいいんじゃないかと。
今後の活動で新曲とかも出て来るのかも知れませんが、「広く世間一般から求めら
れているモノ」とのギャップを埋めて行くのはなかなか大変かも。



激しい曲 数連発の後、

 ~ 照明が灯くと、ふたりが肩で息をしながら うなだれている。

という『演出』もありましたが(笑)、実際キツいだろうな~と思います。
そんな状況なのでアンコールも 1回が限界かなとも思いましたが、お客は容赦ない。
(笑)
でも、2回目のアンコールの拍手が起こっても客電が灯かなかったので「想定内な
ら いいか・・・。」ってことで私も「要求」してしまいましたが。

約 2時間、堪能させていただきました。


これまで見たコンサートの類いと比較して特に印象に深く刻まれたのは、

 ~ TVでしか観られなかった "あの" ピンク・レディーが、ホントに目の前にいて
  歌って/踊っている!

という ある意味ベタなところなんですが、1週間経った今でも興奮状態から抜けて
ない感じ。
コンサートの途中何度か目頭が熱くなってしまいました。
小学5~6年生の私にとっては それだけ絶大な存在だったことの証だと思います。
ホームビデオなんかもなかった時代なので、TV番組をリアルタイムで観る時の集中
力も現在の比にならないレベルだったに違いない。

が、想えば、同時に「どうやっても近付けない空しさ」みたいなものを知ってしま
ったという側面もあったんだろうと思います。それ以降、特にアイドルの動向を追
っかけたりというところには ほぼ興味を持てなくなってしまった。



(3/3につづく。)