FLOATING JAMの『元祖・浮いたり、沈んだり。』

FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』、旧ブログ保存版

ある意味、「青春の一ページ」なのだ。

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もう 20年近く前、WOWOW が開局して比較的早い時期に加入をしたのですが、そ
の直接的な動機は「『CS&N』東京公演」の放送を観たかったから。
慌てて電器屋さんで加入手続きをして、その後デコーダーが送られて来るまで約 1
週間。放送日にけっこうギリギリの到着でヒヤヒヤした記憶があります。

実は、この時の『CS&N』日本ツアーの名古屋公演を観てチョ~感動していた私は
この放送に ものすご~~~く期待していたんですが・・・。
TV で観ても、あの臨場感が全く伝わって来ない。
まあ、冷静に考えたら(というか考えるまでもなく)当然なんですけど。
勝手に期待して 勝手に裏切られた気分になるのは私の勝手だが、勝手に期待されて
勝手に裏切ったことにされてしまった相手側は たまったもんじゃない。
従って、お互いに「期待しない/されない」のが吉。



WOWOW で、米国ドラマ『ツイン・ピークス』の再放送が始まりました。

確かこの『ツイン・ピークス』、WOWOW 開局時には 加入者獲得のための目玉番
組扱いだったと思います。
この時点では全く興味はなかったのですが、少なくとも「米国で大ブーム」という
前評判があってこその「目玉」だったと思いますし、もしかしたらすでに国内でも
レンタルやセルのビデオで知る人ぞ知るという存在だったのかも知れません。

私が『ツイン・ピークス』に興味を持ったのはかなりの後追いで、「11PM」の特
集とかを見てからだったと思います。
世間ではもう充分過ぎるほどブームになっていたってことなのですが。
気付いた時には WOWOW では既に本放送が終盤に差し掛かり、途中加入者に向け
た再放送も幾分進んでしまった後。
もうちょっと早く気付いていたらこの再放送は頭から観れるタイミングだったはず
なので、けっこう後悔しました。
とはいえ、レンタルビデオを借りる習慣が全くないので 借りてまで観ようという気
概もなし。


そんな折に朗報が!
なんと、年末に「『ツイン・ピークス』全話 一挙放送」というもの。
全 30話もあるので、完全にノンストップだったのか 2日くらいに分けていたのか記
憶が定かではありませんが、とにかく VHSテープ 4本だか5本に3倍モードで詰め
込みました。
あらかじめ番組表を見てテープチェンジのタイミングを検討。途中にインターミッ
ション的に撮影地巡りのミニ番組などがはさまっているので、この間にクリーニン
グテープでヘッド掃除をしたりとか。
(これは、過去に『ビートルズ・アンソロジー』一挙放送の録画失敗からの教訓。
 テープチェンジは順調だったのに、後半はヘッドが目詰まりを起こし、録れたの
 は音声と砂嵐のみ という苦い経験があったので。)


こうして録ったテープ、1本 観終わるごとに会社の同僚に貸し出して 5~6人で回し
観しました。まあ、著作権法的にはちょっとビミョ~な線だとは思いますが。

どうしてもタイムラグが生じるので、お互いにあまり深い話ができないのが難点で
はありましたが、この時期は ある意味お祭り状態でした。
みんなマハりまくり。
当然 私が一番先を行っているので、みんなが「犯人は○○に違いない」みたいな話
をしているのを若干の優越感を持って眺めていたり。
結末をバラされて本気で激怒しているヤツがいたり。(この2人は絶交騒ぎにまで
発展していた。アホだ。)

もっとも、純粋な推理ドラマではないので、私としては「犯人探し」自体にそれほ
ど意味があるとも思えなかったのですが。



今回の再放送、週末ごとに 5話まとめて放送というスタイル。
ようやく 1話目(序章)を観終わって、改めてハマりそうです。
ドラマの内容そのものに深く入れ込むことはないと思いますが、全編を貫く浮遊感
や不安感、独特の「間」といったものに身を委ねる感覚。
懐かしさより むしろ新鮮。
ここ最近の情報量の消化に追われるドラマ群とは大分 趣が異なっております。

音楽もよいな~。久々にサントラも聴きました。
大音量で聴くと尚よい。
(CDにカビが生えてましたが・・・。)


レコーダーのディスク容量の都合もあって早く消化しないといかんのですが、どち
らかというと 週1でのんびりやってくれた方がよかった気がするな~。



そういえば、当時 実家に居た兄から
 「ツイン・ピークスのビデオ貸してくれ。」
と 突然の電話があったのが、お祭り終焉から 5年後。

果たしてその意味不明のタイミングで彼の中に何が起こっていたのか?
それは未だに私にとって『ツイン・ピークス』にまつわる最大の謎なのであった。