FLOATING JAMの『元祖・浮いたり、沈んだり。』

FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』、旧ブログ保存版

後悔を先に立てる想像力があれば、例えば 一時停止を無視するようなバカなマネは出来ないはずなのだ。

お気に入りのコップを割ってしまった。

10数年間、毎朝 牛乳を飲むのに使ったコップ。

蛇口の水で すすごうとしたら指からすっぽ抜けて、シンクで破損。


私の場合、およそ 2~3年に1度のペースで何らかの食器を割ってはいるのだが、こ
と このコップに関しては

 ~ この 10数年間でたった一度/ほんの一瞬 雑な扱いをしただけ

なのに、取り返しのつかないことになった。
例えば「怒りにまかせて叩き付けた」とかいう話ではなく、何気ない日常の延長の
何気ない瞬間の出来事。

 「あのとき、あと ほんの 1cm だけ指を深く掛けていれば・・・。」

と、悔やまれてならない。



でも、この感覚を数年に一度思い出すことは私にとって非常に重要なのです。

車を運転する際に、常にこの感覚を忘れないでいるために。


幸い私はこれまで交通事故に遭ったことが無い。
想像するに交通事故というのは、意図的な破壊工作 または全く不可避であった場
合を除いて、ほとんどの当事者にとって 何気ない日常の延長の何気ない瞬間の出来
事であったに違いない。

たった一度/ほんの一瞬 雑な動きをしただけで、相手にとっても自分にとっても取
り返しのつかない事態になり得るわけで。
その、たった一度/ほんの一瞬 の出来事ゆえに

 「あのとき、○○しなければ・・・。」

と、悔やんでも悔やみ切れないことになるのではないかと。


車を運転している間は、例えば コップを割って

 「あのとき、あと ほんの 1cm だけ指を深く掛けていれば・・・。」

と悔やんでいる自分をイメージすることで、常々「後に この瞬間を後悔することが
ないように」という緊張感を保つことを意識しております。



とはいえ、人生そのものが「雑な動きの積み重ね」のまま 数10年生きて来てしま
ったので、不用意に気合いを入れたりなんかすると かえって大ケガの元だったり
して・・・。

(そんなに無理してまで自虐ネタに持ち込むこともないか・・・。)