FLOATING JAMの『元祖・浮いたり、沈んだり。』

FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』、旧ブログ保存版

神奈川 よいとこ。 (2/2)

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(1/2 からつづく。)



毎度ながら、目的の場所に 行って/帰って来る だけというお定まりのパターン。

まあ「片道 3時間」というのは、近頃ほとんど時間を割いていない読書に強制的に
充てることが出来るということで 充分有効な時間になるわけですが、せっかくなの
で何か他にないかな~と調査を。

実は、この神奈川県美、今回の『葉山』以外にも『鎌倉』と『鎌倉別館』という姉
妹館(?)が周辺にあるわけなんですが、企画展の告知を見てみても いまいちピン
と来ない。
なら、いっそのこと横浜美術館を回るか、あるいは先に都内の館から入って帰りに
逗子に回るか・・・なども考えましたが、やっぱり今やってる展示にピンと来ませ
んでした。

 「そしたら、『鎌倉の大仏』かな~。まだ観たことないし。」

とも思いましたが、そういえば・・・。

数年前に読んだ本に「ぜひ一度は観てみたい」と思わせるものが載っており、かな
りアバウトに「神奈川方面に行くついでがあったら寄ってみたい。」という印象だ
けが残ってました。

その本というのは、

 『世の途中から隠されていること - 近代日本の記憶』 木下直之 著 (晶文社

そして、この中で紹介されていたのが

 『大船観音

でした。

巨大な白い観音像。
どの辺にあるんだろうと思って調べたら、何のことはない、今回 JR東海道線から
横須賀線に乗り換える「大船駅」の真ん前。
駅前にあるってことは、地元の人にとっては いち日常の風景に過ぎないのかも知れ
ません。
が、私的にはかなり惹かれるものがあります。


巨大な造作物を観ると、なぜか背中がゾワゾワして頭がクラクラする様な感覚に襲
われます。
もっとも、実生活では そうそう出くわすこともないんですが、具体的には

 ・興津埠頭の巨大クレーンの下をくぐったとき
 ・御前崎の巨大風力発電機の足下に立ったとき

くらいでしょうか。
ビルとかには特に反応しませんが。


実体験ではありませんが、むしろ 幼少期の原体験みたいな形で強烈に脳裡に焼き付
いているのが 2点。
こっちの方のインパクトを引きずって生きているのかな~と思います。


そのひとつ、

 ・『ロボット刑事 K』の「マザー」
 
幼かったので意味がよく分かってませんでしたが、Kが「マザー!」と呼ぶと海の
向こうにど~んと姿を現わす白い巨像。マザーが出ると、ゾワゾワ&クラクラ。
初めて『大船観音』の写真を観たとき、真っ先に マザーのイメージが蘇ってゾワゾ
ワ&クラクラしました。
少なくとも私の中では ぴったり重なり合ってます。


もうひとつは、

 ・『続 猿の惑星』の「偉大な猿」

これも最初に観たのが小学生の頃。
地下に逃れ ひ弱になった人類(ミュータント)が、猿を翻弄するためテレパシーで
見せた幻影。巨大な「偉大な猿」の像が血の涙を流したり、炎に包まれたり、最期
にはガラガラと崩れ落ちたりと、これまたインパクト充分でした。


「恐いもの観たさ」と言ったらバチ当たり感は否めませんが、実際そういう想いで
観に行きました、『大船観音』。
駅前の森の向こうから頭が!

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でも、実際は小高い丘(山?)の上に建った半身像なのですが・・・。
勝手にこの大きさの全身像を想像してゾワゾワ&クラクラするのも乙なものです。

ものすご~く急な坂道を登って、門のところで拝観料 300円を払います。
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さらに石段の上には!!

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下界からは電車や雑踏の音が聞こえて来るのですが、不思議と静寂感が漂います。
目的は「恐いもの観たさ」でしたが、実際に間近で拝見したことろ なんとも穏やか
な気持ちになりました。(信心とかは全くないのですが・・・。)


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そんなわけで、神奈川よいところですね~。
(強引な まとめ。)