『 不埒なロンドン三昧 2010 』 20. 【2日目】4月8日(木) (その7)
(* 本連載の過去記事は、左下のリンクコーナーにまとめてあります。)
【引き続き 英国時間】
11:10
さらにテムズ河沿いを南へ。
テムズ河が西方向へ大きく蛇行する「ヴォクソール橋」のたもと付近。
やや狭い路地に入ったところで ある建物に突き当たります。
この路地を左(東)へ折れて表の通りへ抜けるのですが、建物に最接近したところ
で撮影。
Googleの「ストリート・ビュー」で見付けたこの建物。
今回、『バタシー発電所』に次ぐ「第二の目的地」かも。
『MI6本部』《地図【7】》
「イギリス情報局秘密情報部」のビル!!
(MI6 は俗称だそうです。)
映画『007』シリーズにも度々登場するらしいのですが、私は一本も観たことあり
ません。
その路地に入るとちょうど横の建物からワイシャツ&ネクタイ姿の黒人男性が出て
来てタバコを吸い始めました。
ロンドンで度々見掛けましたが、どうやらオフィス内は全面禁煙なので建物の外で
一服ということらしい。
(仕事しろよ!)
私が MI6ビルの撮影を始めると この男性、わざと私の正面に回り込もうとしている
みたいな。
(結果、↓こんな感じ。)
ちょっと いぶかっていると、その男性が
「ハロー。」
と話しかけて来ます。
「ハロー。」
と応じますが、いきなり
「日本人?」
と訊きます。
「そうだ。」
と答えると、今度はわざと困ったような表情を作って
「この建物、撮影しちゃいけないんだよね~。」
とのこと。
内心 ヤバい! と思いながらも、
「ああ、そうなの? スミマセン。」
と さらりとかわして、路地を抜けて大通りに。
通りに出る手前に小さい守衛ボックスがありました。
ってことは この路地、「部外者 立ち入り禁止」?
裏手からやって来た限りでは、特に他人様の敷地に入り込んだ感覚ではなかったん
だけど・・・。
もっと写真を撮りたかったのですが、通り側には警備員が。
なので、 一旦 建物から離れます。
交差点の反対側、『ヴォクソール駅』《地図【8】》の前から再び撮影。
駅の前では警官 3人が何やら立ち話をしていて、なかなか動きそうにない。
仕方がないので警官の死角に回り込んで撮りました。(なおさら怪しい。)
しっかし、こんなにも悪目立ちする建物をブッ建てておきながら「撮影禁止」とは
いったいどういう了見だ!?
(これは、後ほど 河の対岸から撮ったもの。)
この建物の中を あっちの端からこっちの端へ移動するのは至難の技のような気がし
ます。
これって、侵入者対策ってこと?
でも、職員でも迷いますよ きっと。
おまけ。
『ヴォクソール駅』。
ところで、あの黒人男性は MI6のエージェントだったんでしょうか?
00何番?
「殺しのライセンス」持ってるのかな~。
MI6本部も過去にテロの標的になってるらしいし、もし私が日本人じゃなくてアイ
○ランド系とかア○ブ系の人とかだったらどうなってたんでしょう?
写真をアップしてしまいましたが、もしもこのサイトが消されて なおかつ私が突然
行方不明になったりした場合には、
「あぁ、やっぱりね・・・。」
と密かに思って頂けたら幸いです。(笑)
いきなり「日本人?」と訊かれたのは、私が日本人丸出しの外観だからだとは思い
ますが、もしかしたら
「また頭のオカシい日本人が、『バンコラン少佐に会わせろ!』とか訳の分から
んことを言ってダダをこねだすんじゃないのか?」
と疑われたからかも知れません。
いや、絶対そうに違いない。
(違います。)
この建物の複雑怪奇な構造は 造形意欲をそそります。
『バタシー発電所の模型』に次ぐ「ロンドン造形シリーズ」第2弾ってことでトラ
イしてみようかな~。
(なおさら「消される」ような気はしますが・・・。)
(つづく。)