FLOATING JAMの『元祖・浮いたり、沈んだり。』

FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』、旧ブログ保存版

3/21(日)  ロゼシアター 『西本智実 指揮 日本フィルハーモニー交響楽団』 1/3

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新聞の折り込みチラシでこの公演を知ったのは、昨年(2009年)の9月のこと。

即「観たい!」と思ったものの、半年も先の 2010年3月21日の自分のスケジュー
ルがどんなことになっているのかなんて、想像しただけで『鬼、大爆笑!』じゃご
ざいませんか。

実際にチケット販売が始まったのは12月になってからでしたが、もうこれを軸にス
ケジュールを固めてしまうしかない。
案の定というか、他に観たいライブが重なってしまいましたが もうしょうがない。


「観たい!」と思ったのにはいろいろあるような、ないような。

例に漏れず、『西本智実』さんに関しては某自動車のCMなどで観て
 「おお、凛々しい! かっちょいい!!」
と思った意外、特に知らないんですけども・・・。
ちょうど、そろそろ久々にオーケストラを観に/聴きに行きたいな~と思っていた
矢先だったというのもあって。

もともとクラシック自体 ほぼ聞いてません。
オーケストラ公演は、かつてヴァイオリンを習い始めたころにちょっと興味を持っ
た方がよいのかもと思って何度か足を運んだ程度です。
展覧会の絵』とか『ベートーヴェンの第五』とか『ラベルのボレロ』とか。
かなりベタな演目を選んで行きました。


この折り込みチラシに載っていたキャッチコピーは、
 『西本智実が挑む、チャイコフスキーの世界』
でした。
さらにそこに添えられたコメントを引用させていただくと

  ”子どものためのメルヘン”を覆す、西本智実渾身の『くるみ割り人形』。
  チャイコフスキー晩年の組曲に、西本独自の解釈で挑む意欲作です。
  世界的な指揮者が日フィルと共に贈る、子どもと大人の相克を描き出す
  新たな世界を、是非体感してください。

ということです。


くるみ割り人形』について私が知っているのは
 ・主人公の女の子がクリスマスの夜に何か不思議な体験をする?
 ・「お菓子の国」とかが出て来る?
くらいの正しいかどうかも分からない うっすらとした情報のみ。
くるみ割り人形がどんな役回りなのかすら知りませんでした。
それでも、チャイコフスキーのバレエ組曲の中の何曲かはそれこそCMやら何やらで
超メジャーな存在。
ベタなクラシック演目としては申し分ないでしょう。

ということで、そんなミーハーな理由の積み重ねにより行くことに決定。

まあ、チケット代は決して安くはないんですけど。
とはいえ、例えば E・クラ○トンがギター1本持ってやって来て弾き語りしたらも
っと高~い値段取るってことを考ると、オーケストラ公演なんて何十人という出演
者の頭数で割ったらとってもリーズナブルなんじゃないか・・・、な~んていう比
較はナンセンスなのでしませんよ。(笑)


今回の座席は「1階 13列 24番」。
1Fの真ん中より少し前、中央のブロックの右寄りの席でした。
恐らく、音のバランスもよくて一般的にはそこそこいい席なんじゃないかと思いま
す。

以前クラシック通の友人と行った時に教えてもらったよい席というのは、真ん中よ
りやや後ろ目の正面ということでした。
後ろの方の管楽器の音も一旦上に抜けてバランスよく届く、とかそんな話だった気
がします。
まあ、恐らくそんな感じでしょう。(もちろん会場にもよりますが。)
ロック系のコンサートだと「最前列=特等席」という位置付けだと思いますが、ク
ラシックの場合は音質重視でしょうから。

ただ私の場合、以前 座席指定なしの公演で思い切って一番前で聴いた時のインパク
トが強かったためか、イマイチ物足りなさを感じてしまうんですが。
上品に「バランスが・・・」とか言ってるよりも、
 ・単純に音がデカい。
 ・楽器の配置が左右に大きく広がるので、パートごとに音像が左右にダイナミッ
  クに動き回って面白い。
という理由でもっと前で聴きたくなってしまいます。

同じデカい音でもやはりロック系のコンサートで浴びる音とはまた違った質感を味
わえます・・・、というのも当然と言えば当然なんですが。
主にロック系などのPAを通した音は左右のスピーカーへの振り分けで音の定位が決
まりますのでそれ自体が大きく変化することはない。(スピーカーの外に定位させ
るエフェクトとかもありますが。)曲調にもよりますが基本的に強いビート感と相
まって、四角い高密度の個体が迫って来る感じ。
対して、オーケストラ(生)だとステージ上に配された楽器の位置で音の定位が決
まり、なおかつその楽器ごとに音域が分散しているため、塊ではなくて大きな分厚
い布をバサバサっと被せられてるみたいな感覚とでも言いましょうか。
(あくまで個人的な感想です。万人に共感を求めるものではありません。(笑))

いずれにしても自宅でそれらを体感できる領域に踏み込むには完全防音のオーディ
オルームでも完備されてない限り不可能でしょうから、やっぱり「ライブ」っての
は貴重な場なんだな~と思います。


(2/3につづく。)