FLOATING JAMの『元祖・浮いたり、沈んだり。』

FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』、旧ブログ保存版

『新人類』と呼ばれた 古い人

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先日、タテタカコさんのライブに感化されて久しぶりにキーボードの電源を入れて
みたら「Cange int Battery!」のメッセージが。

17年くらい前に買った YAMAHA の『V50』という、当時「オールインワン」と
いわれていたタイプのシーケンサー内蔵のFM音源シンセです。


基本的に音は出るものの、内蔵のバックアップ用電池が寿命でユーザー領域のメモ
リーが使えない。

仕方がないので楽器店に修理に出しました。
ついでに、ちょっと不安だったフロッピーディスクドライブの点検も依頼。
もう何年も回してないので。
中途半端な動作状態でヘタにディスクを突っ込んだりすると取り返しのつかない事
になりかねないので、あえて動作確認はせずにそのまま持ち込んでお任せしました。

案の定、「ディスクドライブのベルトが伸びていて交換が必要」とのこと。
かつてドライブ丸ごと交換で2万円くらい掛けて治した記憶もあるので今回もそれく
らいは覚悟していたのですが、ベルト交換だけで済んだようです。
電池交換と合わせて6,000円ちょっとでした。
実際の使用頻度に照らしてみると決して安くはない気もしますが・・・。


無事に復活してディスクも読めました。

万一 ディスクが読めなくても、まあ、実害はさほどではなかったのですけど。
むか~し打ち込んだ ちょっと思い出の2曲ほどが惜しいかな~くらい。


改めて考えてみると、フロッピーディスクなんて かなり物理的に危うい記録メディ
アじゃありませんか。(今回はドライブ側の問題でしたが。)

少し話は違いますが、昨年末の大掃除で大量のビデオテープを廃棄しました。
ほとんどが10~20年前のアニメとか海外ドラマを録りためたものだったと思います
が、テープの端面がカビだらけ!
今回は保存状態の悪さが問題ではありましたが、非常に脆い。危うい。
なかなか捨てられなかった「どうせ見ない」テープに踏ん切りがつけられて、かえっ
てすっきりはしましたけど。


電子記録媒体の脆さ・危うさの問題は、

 ・物理面(メディアやドライブの経時による劣化、機械的なトラブルによる破損)
 ・流通面(特定の方式のメディアやドライブ、またはそれに関わるソフトウェア
  が流通しなくなる)

など以前から様々に論じられているようですが、まあ、身近な経験だけでもすでに
いろいろとありました。


昨今の地デジの煽りに乗って、レコーダーをDVD-RからBlu-Rayに切り替えようか
な~などとも思っておりますが、また「どうせ見ない」ディスクの乱造に終わるの
も目に見えてます。
そもそも この12cmディスク形態の光学式メディアって いつまで続くのでしょう。
早晩、記録媒体はソリッドステートの時代が本格的にやって来て、円盤を機械的
高速回転させるなんていう原始的かつ野蛮な(は言い過ぎですか)メディアは今人
々が想像しているよりはるかにあっさりと絶滅するんじゃないんでしょうか?
そうなったら、また慌てて「ドライブが動くうちに」とかいってCDやらDVDやら
を新しいメディアに移して、「どうせ見ない」メモリスティックとかを乱造するん
でしょうな、きっと。

でも、意外にカセットテープがいまだに生き残ってること考えると、ほぼ実体のな
い(目に見えない)データ群よりは とりあえず「目に見える」・「手に取れる」CD
やDVDの方が少なくとも ある一定の年齢層以上には支持され続けるのかも。


数万年後 CDの化石はただの丸い板だけど、アナログ・レコード盤なら化石になっ
ても針を落とせば再生可能だと思います。
(だと信じたい。)