FLOATING JAMの『元祖・浮いたり、沈んだり。』

FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』、旧ブログ保存版

1/30(土) UHU 『唄旅 2010 ~静岡篇 アコースティックライヴ 小山卓治 / 鎌田ひろゆき』1/3

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 ■■注意!!■■
 今回の記事は恐らく過去最大の「個人的」/「主観的」/「ネチネチ」/「ダラダラ」
 な内容となっております。
 文字数が2,000文字の制限を超えて「4,258文字」とのことでしたので、3分割。
 真剣に読んでいただくほど「こいつ、めんどくせ~!」という読後感が募るもの
 と推察されますので、ご注意願います。
 (既にこの文面が「めんどくせ~」?  御意!!)

  ~~~~~


逡巡というか、葛藤はありました。


静岡市内のライブハウス UHUにて、『小山卓治(おやまたくじ)』さん目当ての
ライブ観覧。
『唄旅』と銘打って、小山さんと『蒲田ひろゆき』さん、オープニングアクトとし
て『福井大輔』さんを加えたお三方にてのライブツアー・シリーズとのこと。
(3人で車移動で、明日は豊橋とか。物販もそれぞれ ご本人直々の手売りです。)
更にゲストとしてSAXの『SMILEY』さんが登場。

と、いかにも知った風に書いちゃってますが、小山さん以外の方々は白紙でした。
辛うじて、SMILEY さんは昔から小山さんのレコーディングやライブにサポートと
して参加している方らしい、という情報くらい。
(CDのクレジットに名前があったので。)


実を言うと、小山卓治さんに関してもかなりビミョ~なところだったのですが。
まあ、そこが冒頭の逡巡・葛藤につながるのですけど。
そこのところの説明はものすご~く個人的な問題なのですが、もともと「レポ」な
らぬ「個人的な『覚え書き』」というスタンスなので、書きます。



小山卓治』という名前を知ったのは学生時代、今から23年ほど前の話。
(また出た、20年前の話!)

同好会に所属して 基本カバー(コピー?)のバンドをやってた頃。
レパートリーに特に一貫性はなく、メンバーの誰かが持ち込んだ 割と旬なアーティ
ストの曲を、とりあえず次のレパートリーに押し出されるまで演るという感じ。
キーボード担当の小山君(←こっちは「こやま」。あ、実名でよいのか?)が持ち
込んだ『The Fool』というアルバム。

 「なんか、かっこいいじゃん!」

ということで、その中から2曲をコピーすることに。

小山卓治』という名前はその時初めて聞いたのですが、しっかりバンドスコアも
発売されていたってことは既に相当メジャーな方だったんだと思います。

そのアルバム『The Fool』は練習用にカセットテープにダビング(コピー?)して
もらい、カーステレオでヘビロテでした。
バンドでカバーした2曲以外にもイカした曲が満載だと思って聴いていましたが、
100%共感できるかと言ったらそうでもない。

全体的に、「痛い」感じ。(どこかでも書きましたが「イタい」ではない。)
ささくれ立った木材の表面を逆目に撫でてるみたいな。細か~いトゲがいっぱい刺
さってチクチク痛い。しかも、肉体的な痛みよりもむしろそのチクチクの不快感が
精神的に堪える・・・、みたいな。


改めて眺めてみても、小山さんの特に若い頃の作品って、「この人いったいどんな
人生を歩んでるんだろう?」と思ってしまうようなものも多いんですが。
世はバブル景気に向かってまっしぐらの時代。
そんな表向きの浮き足立った能天気な気分とは裏腹の鬱屈した怒りが噴出した感じ。

とはいえ、例えば小説家が実体験ばかり書いているかといえばそんなはずもなく、
フィクションでも人の心を動かすわけで・・・。
う~ん、そうは言ってもやっぱり根底にある「何か」は、実体験に裏打ちされたも
のなんじゃないかな~と思えるリアルさも感じますが。


小説といえば、小山さんの歌詞は小説のような語り口のものが多いです。
実際、小山さんも小説を出版してるらしいし。
何となく抽象的な2人の関係とかではなく、ある具体的なストーリーを語ってる場
合が多い。
究極的にはセリフの掛け合い調の歌詞もあるし、数人の登場人物についてそれぞれ
の視点からあるひとつのテーマを語っているものとかも。

で、その小説的語り口ゆえか、小山さんの曲は歌詞を覚えるのが難しい。(私には、
ですけど。)
歌詞から かなり具体的なビジュアルのイメージが摺り込まれるのですが、そこから
逆に歌詞に落とし直す(記憶で唄う)プロセスでつい自分のボキャブラリーに頼っ
てしまうため、意味は近いけど違う言葉をチョイスしてしまったり、単純に単語の
順番間違えたり。
更には、普通は歌詞だと割と省略されている「て・に・を・は」が明確な分 きっち
り覚え切れなかったりとかも。
もともと歌詞の密度がすごく濃かったりというのもあるんですけど。
(この辺りはあくまでスズキ内基準によるものです。しかも、いいとか悪いとかいう
 話でもありませんし。)



(2/3につづく。)