FLOATING JAMの『元祖・浮いたり、沈んだり。』

FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』、旧ブログ保存版

大英断! (前編)

ただでさえ希少な、このサイトへご訪問いただいている方々をさらに突き放す
がごときマニアックな話題です。
とはいえ、ギター弾きの方には少なからず共感いただけるのではないかと。

ものすご~く長くなってしまったので、前編/後編の二部構成にて。
(すでに前置きが長い。)


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先般のライブで使用したギター、Tokai Talbo を改造に出すことに。

内容は、
『ミネハラ・スーパーチューン・システム』のパーマネント・セットアップ。

【参考】
 「工房ミネハラ」のHP
  http://www.minehara.com/
 「ミネハラ・スーパーチューン・システム」のページ
  http://www.minehara.com/supertune/supertune4.htm

 (ページの階層が異様に入り組んでますので、迷子になりますが。)


見積り価格ウン万円。
ここ最近はギターの値段も超ピンから超キリまで幅広いので単純に例えるのは
難しいのですが、私が使うクラスのものでしたら充分に新品1本買えてしまう
金額。

ギターを始めてけっこう長いことになりますが、ずっとモヤモヤしていたアレ
がスッキリ解消されるとなれば決して高くはない(か?)と思います。


そのモヤモヤとは・・・。

 『チューニングが合わない』

かなり根本的な問題で、私自身の聴感やら技術面での未熟さも多分に含んだ上
での話だと思ってはおりましたが、どうもそれだけではないということが分か
ってちょっと安心もしております。
現状のギターの構造そのものに起因する、宿命とも言える現象らしいのです。


経緯はこうです。(← ここだけ、名探偵モンク風に。)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ギターを始めた中学~高校生時代:
 音叉と自分の耳を頼りにチューニング。よく分かってないのもあって、逆に
 自分ではそれなりにちゃんと出来ているつもりになっていた。

チューナーを導入した大学生時代:
 チューナーを妄信。とにかくチューナーに合わせておけば間違いないと信じ
 ていた。
 (バンド&エレキ中心の頃で、他の楽器と合わせるための絶対的な基準とし
  ては電子式のチューナーは有効と言えるので、それ自体は間違いではない
  とは思いますが。)
 もっとも、逆に他の楽器に紛れていたことに加えてディストーション・サウ
 ンド中心ということもあり、狂いに気付いていなかった可能性も大。

大学卒業後~今日:
 独りで冷静に弾く機会が増えたら、なんだか改めてチューニングの狂いが気
 になり出した。
 具体的には、チューナーで各弦の解放を合わせてもローフレット(特に1~
 5フレット辺りが顕著)でピッチが上がってしまう。
 それまでにも、調整の自由度の高いストラト等ではよく雑誌などに載ってい
 るセオリーに従っていわゆるオクターブピッチの調整など自分なりにやれる
 ことはやっているつもりではあった。
 12フレットの実音とハーモニクスが合うように、サドルの前後位置を調整。
 だが、ここにこだわればこだわる程ローポジでのピッチ上昇との矛盾が残る。
 一方で、アコースティックギターでは通常は自分で調整する余地がないとい
 うもどかしさも。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


チューナーを使うにしても、どの状態を信じたら良いのか?
解放だとピッキングの強さ次第でけっこうシャープしてしまったり安定しない。
12フレット・ハーモニクスだとそれなりに安定はするが実音とのギャップは?

押さえた弦では確実にピッチが上がってしまうので、特に解放弦が同時に鳴る
ローコードではバラバラでものすごく気持ち悪い。
ハイポジションでも、単音なら何となくごまかされてしまうがやはりコードや
ダブルノートとかでは弦ごとにピッチ上昇の度合いがまちまちなので、同じく
とても気持ち悪いことに。

当然のことながら弦を押さえる強さによってもピッチが変化してしまうので、
もう、何が何やら。収拾がつきません。


この辺りをちょっとずつごまかしごまかしビミョ~に調整しながら何とな~く
落とし所を見付けてチューニングするというのが習慣になっていましたが、ど
うしてもズパリと思えるところには辿り着けず。
常にモヤモヤ感を払拭できずストレスは溜まる一方なのでした。


 (以下、後編に続く。)