FLOATING JAMの『元祖・浮いたり、沈んだり。』

FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』、旧ブログ保存版

のりピー で、ハッとする。

イメージ 1
連日のタレント 酒井法子さんにまつわる報道。
「悲劇のヒロインから、一転・逃亡者へ」みたいな展開で、サスペンスドラマばり
だな~、などと無責任に思っていたのですが・・・。

でも、連日・連夜、TVニュースのトップやら新聞の1面で大騒ぎする話なのかと
いう疑問もあるにはあったのです。
違法薬物関連の問題としては重大な話ではありますが、酒井さん個人の問題が
(しかも、芸歴とかまでが)そこまで社会的に大きな話なのかと。


で、今朝の酒井さん『逮捕』報道。
朝刊1面にどか~ん。
朝7:00のNHKニュースは、トップで約10分間にわたる超大枠での扱い。

自分の中で、
「まあ、世間がこれだけ注目してる事件だから仕方ないか・・・。」
と一度は納得してみたものの、ちょいと待った。

そもそも『世間』って。

考えてみたらこの事件について自分自身 誰かと語ったことは一度もないし、TV
以外で誰かが語っているのを聞いたこともない。
(私だけの特殊な事情という可能性も否定はできませんが。)
マスコミが大騒ぎしている時点で「世間の耳目を集める重大事件」なのだと勝手に
思い込んでいたけど、果たしてそうなのか?
マスコミ側が何らかの意図をもって大事件に仕立て上げたいだけなのかも。
インターネット時代とはいうものの、WEBの情報はある程度能動的に取りに行かな
いと手に入らないというのが実状でしょう。
少なくとも私の場合、TV・新聞から「降りて来る」情報に受動的に依存してしまう
体質はなかなか変わりそうにありません。
紙面や放送時間という物理的な制約の大きいメディアは、ある記事を大きく扱え
ば相対的に他の記事は小さくなるわけで。
そして、どの記事をどの大きさで扱うかは発信側のさじ加減ひとつなわけで。
「何を報じ、何を報じないか」という誰かの取捨選択を経ている時点で100%
純粋に客観的な報道というのはすでにあり得ないのかも知れませんが、そこに
更に誰かの意志(悪意)が働いているとしたら・・・。



NHKのニュースの中で、酒井さん逮捕に対する街頭インタビューの映像が流れ、
一般の方(だと思いますが)のコメントが。
「(酒井さんが)清純なイメージだったのに、(今回の事件には)驚きました。」*
的な、まあ恐らく作り手側の「狙い通り」に言わされてしまった感の強いコメント。
  (* 注:文言自体はズバリそのままではありません。)
邪推すれば、発信側の筋書きに沿ったコメントのみを抽出して『街の声』に仕立て
あげてしまうのはさもないことでしょうし、実際やられていることでしょう。
『やらせ』は論外としても、まあ「いかにも」というコメントはむしろインタビュ
ーされる側が自発的に言ってしまう可能性も高いと思います。

そんな中で、浴衣を着た高校生くらいの女の子が
「え~っ! ホントですか~!? キャハハハッ!!」*
と、ハイテンションではしゃぎながら語っている映像があったのですが。
  (* 注:同じく、文言自体はズバリそのままではありません。)
これを観て、
「何だよ、笑ってる場合かよ。NHKももう少し話しを訊く人間 選べよ。」
などと思った私・・・。

いかん!

これでは「型にはまった作為的な報道」を求めていたのはむしろ私の方であった
ということではないか。
そもそもこの「キャハハハッ!!」というウケ方が街行く人の生に近い素直な反応
と言えるのかも知れない。
この女の子の映像を使ったことはNHKの良心として評価すべきなのかも。



長くなりますが、あと気になってることといえば・・・。

いろんな状況を鑑みて覚醒剤の所持と使用が「疑われている」のは事実なのでしょう。
(実際、少なくとも『容疑者』として逮捕されているわけだし。)
ところが、なぜかすでにほぼ『黒』扱いの報道になってるんですが。

つい先日の裁判員制度の施行に向けて、事件報道では容疑者がいかにも有罪である
かのごとき心証を与えないように配慮するみたいな方針が打ち出されたばかりじゃ
ありませんでしたっけ?
NHKは例外?
ああ、その他民放のワイドショー(バラエティー番組?)でもやってますね。
もう、『転落への軌跡』とかいう特集やってますよ。



・・・あれ、このブログはいったいどこへ行く?
まあ、こういった話題はいろんな方がもっとちゃんと論理的に語っておられる『常識』
レベルのお話かとも思いますが、ちょっと自分なりに気付いたところもあったもので。

(因みに、私としては酒井法子さんご本人への思い入れは特にありませんので。
 念のため。
 あと、写真と本文は関係ありません。
 念のため。)