FLOATING JAMの『元祖・浮いたり、沈んだり。』

FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』、旧ブログ保存版

「昨日の自分にサヨナラ!!」企画 【その4】 『 Theme From Beverly Hills, 90210』 3/3

(2/3からつづく。)



今回のサンプル曲を聴いて「あれっ?」と思った方も多いかも。


あくまで「旧ビバヒル」のテーマ曲なのですが、TVで流れるバージョンとはアレ
ンジが違います。
もしかしたら逆にこのCDバージョンの方が、「なだぎ&友近」のコントのBGMと
して 現在のお茶の間では馴染み深かったりするのかも。


もちろんTV版はショートバージョンでCD版がフルバージョンなのでそもそも全く
同じテイクなわけではありませんが、それ以上に「ノリ&サウンド」が違う。
というか、違い過ぎる!

TV版は、イントロがディストーションの効いたヘヴィーなギターのリフ。主旋律
AメロのギターソロからBメロ(サビ?)のサックスソロも含めてロックノリのバ
ンド的グルーブ感があってかっちょよかったのですが・・・。

CD版を最初に聴いた時、正直ズッコケました。

イントロのディストーションギター "風" のシンセ音でまず 1ズッコケ。
つづいて、「あれ? これも打ち込み??」と思わせる四角四面のギターソロとサッ
クスソロで 2ズッコケ& 3ズッコケ。
アタック音から察して、主旋律の方は私の耳には辛うじてホンモノのギター&サッ
クスらしくは聴こえるんですが。
ベーストラックが打ち込みなのはわかりますが、この
 「譜面通り きっちり弾きましたけど、何か?」
みたいな、ノリの欠乏感はいったい・・・。

このテーマ曲のためだけにCD買ったのに、当時ホントにがっかりでした。
(実は今も。)


同じような話は、まあよくあるんですけど。

1980年代、当時放映されていたアニメのオープニング/エンディング曲をTVから
録音したりしてコレクションして、一部は弾き語りネタにもしてました。
気に入った曲はシングルレコード買ったり、さらにアニメ自体を気に入ったものは
サントラのLP買ったりとか。
「TV版とレコード版とのギャップにがっかり」というのは、この時に度々経験し
てました。
素人考えだと、「同じ人が同じように演奏すればいいじゃん!」と思うのですが。


それぞれ事情はことなるかも知れませんが、想像するに

 ・アニメ(ドラマ)の本編の作成に伴って、とりあえずTV版が先行してレコー
  ディングされる。
 ・この時、場合によっては曲自体がオープニング/エンディングの尺に必要な
  ワンコーラス分だけしかできていない。
 ・後に、レコード(CD)用にフルサイズで作曲/アレンジが再考されて、改め
  てレコーディングされる。

これだけでも充分ギャップが生まれそうですが、さらに邪推すると、

 ・TV版はある程度「ノリ&勢い」で突っ走るので、実際にその「ノリ&勢い」
  が反映されたグルーブ感のある仕上がりに。
 ・対して、レコード(CD)版は「売り物」として形になるので、よりちゃんと
  したものに仕上げようと時間/手間/お金をかけてしまい、結果的にTV版と
  かけ離れた別物になってしまう。

という感じでどうでしょう?



どうでもいいついでに。
「新ビバヒル」の番宣、なだぎ&友近 がやってましたけど、だいぶ前に撮っちゃ
ったんでしょうかね~、きっと。
(それとも、ふたりがプロに徹したのか?)



ああ、さらに蛇足。
期間限定になってしまうかもしれませんが、NHKのHPにその番宣の動画がアップ
されてました。
件の「旧ビバヒル」のTV版オープニングの一部と、「新ビバヒル」のオープニン
グの一部が聴けますのでご参考まで。

 http://www9.nhk.or.jp/kaigai/90210/
 (「次回予告」ではなく、「番組紹介ムービー」というところです。)